正常で理想的な基礎体温

 

大まかに見て、山崎薬局が考える理想的な基礎体温は

低温期は36.2°~36.5°、高温期は36.7°~36.9°。

各周期はフラットな体温構成で、LHサージは2~3日程度。

LHサージの前に数日間、卵白状の帯下が確認できれば理想的ですね。

生理は5日~7日間、初日~2日目・3日目にかけて量が多い。

生理痛は軽い違和感はあっても「痛い」とは感じない程度の症状。

という感じです。

 

基礎体温にも個人差がありますので“絶対こうでなければおかしい”というものではありません。

生理に関するトラブルが続く時や、排卵期や高温期になると体調不良がおきると感じる時には基礎体温を記録して見てください。

こんな基礎体温表の時は要注意…

 

基礎体温は体調や疾患、日常の生活習慣でも細かく変動します。

その微妙な変化からホルモンのバランスや体質的な過不足を読み取ることができれば体全体の安定と体質改善を効率よく得る事も出来ます。

 

店頭でよく見るトラブルを以下に大まかに分類しまとめました。

ご自身の基礎体温に不安があれば参考にしてみて頂ければと思います。

 

!注意!

基礎体温表を正確に見る上で

○毎日5時間以上の睡眠時間がある。

○基礎体温を測る時間は毎日ほぼ同じである。

○季節ごとの夜間の気温変化に対応して就寝している。

上記を前提としてご覧下さい。

また、いずれかのトラブルに近い状態だから絶対妊娠できないと言う事でもありません。

あくまで「原因不明」となった際の参考資料程度に見て頂きたいと考えて掲載しています。

 

気になる方はお気軽にご相談ください。




卵胞期が延長し月経周期全体では35日以上あるタイプ

 

卵胞期が20日以上かかっていますが、全体としては35日以上の周期でも生理は来ています。

 

原因として考えられるのは、寝不足や疲労の蓄積・ストレスなどが多いですが、胃腸の弱さや食欲のなさから体の消耗に回復が追いつかない事も考えられます。

生活、食事習慣の確認・改善と、体質的なトラブルの改善を中心に、不足しているものを補う方向性で考えます。


黄体期に基礎体温がギザギザ激しく動くタイプ

 

黄体期の体温がギザギザするのはストレスの感受性が強い方や、普段から神経を使う方に多く見られます。

 

黄体期はホルモンの影響で体がむくんだり、気持ちに余裕がなくなったりする時期です。

そこにさらに体に負荷が蓄積することで大きな影響が出てしまうのでしょう。

気持ちを楽にし、リラックスするよう務めること。

自分からストレスに近づかないようにすると安定することが多いようです。 


黄体期の体温が高い、または低い

黄体期の体温は36.7°~36.9°程度が理想的です。

よく基礎体温は高い方が良いとお考えの方がいらっしゃいますが、低温期も高温期も適温というものがあります。

むやみに低温期の基礎体温が高い状態は卵子の発育にも良い影響は与えません。

 

黄体期の基礎体温が37.0以上の日が続く場合

多くの場合、原因は日常の生活習慣、香辛料などの多い食習慣が関連します。

また病院で処方される排卵誘発剤の連用でも体温が周期全体に高くなります。

 

生活習慣歴や病院での治療歴から、体温を上げる要因となっている過不足をうまくコントロールできるように体質改善していきます。

 

黄体期の体温が36.5程度までしか上がらない場合

原因として考えられるのは、基礎代謝の不足や瘀血(おけつ)・痰飲(たんいん)の存在です。

瘀血や痰飲は生活習慣や食事習慣から生じる事が多く、自覚症状としても痛みやシミなどで表面に出てきます。

まず原因となっている生活習慣や食事習慣の改善を行うことが大事です。

体質改善とともに体温も適切な範囲で安定します。

 

年齢により卵巣の状態が変化し体温が下がってきている場合も、漢方薬による卵巣ケアで回復が可能な場合は多いです。


排卵期から黄体期に切り替わる際の体温の上昇(LHサージ)が緩やか

西洋医学的には 「黄体機能不全」 「排卵障害」 と診断されるパターンです。

 

卵胞あるいは卵子の成長が不完全なうちにLHの分泌が起きると、卵胞・卵子が未熟なまま排卵されて来ることがあります。

また卵胞・卵子とも十分成長できているにも関わらず、中々破裂が出来ずに黄体化に時間がかかる場合もあります。

成長は十分ですがLHの分泌量が少ないためにLHサージが緩やかになる事もあります。

 

まずは卵胞期に十分卵胞の成長を促す事。

そして排卵期に体質に合わせて排卵しやすい子宮周辺環境を整えます。

 

卵胞・卵子が成長できていれば、LHサージ自体はスムーズに行われます。

LHサージの際にいろいろ試すよりも、まずは卵胞期を整える事を意識いただくと良いと思います。


高プロラクチン血症の基礎体温

 

なぜ妊娠もしないうちからプロラクチン値が高くなってしまうのか、具体的な理由は西洋医学的にもわかっていません。

ただ店頭でお客様のご相談を受けていて感じるのは、プロラクチン値が高い方は概ね 「強いストレス」 や「神経をすり減らすような環境」に現在置かれている、または以前に置かれていた方が多いように感じます。

 

病院ではプロラクチンにお薬で対応する事が多いようですが、プロラクチンを下げても環境が変わらなければ体調自体はあまり変わらないように見受けられます。

 

店頭でもまずは基礎体温を整え、ほか体調全般の調整と店頭で様々なお話をしているうちにいつの間にかプロラクチン値が下がってしまったという方が多く、最近では特に高PRL血症に対しての漢方を利用しなくても良いような状態になる事が多いです。


基礎体温が二層にならない

無排卵の状態です。

 

無茶なダイエットを繰り返した後や、多嚢胞性卵巣など一部の疾患、あるいはFSHが異常高値を保ってしまっている場合にこのような基礎体温が生じてくる事があります。

 

この状態のままでは卵胞の成長・排卵・一定の期間の後で月経と言う周期がめぐりません。

その方の状態に即した適切な漢方薬でまずは正常な月経周期を回復します。

 

山崎薬局で最近意外に多いのがこの無排卵の状態で悩み、ご相談に来られる方です。

 

 

今のところ当店でご相談頂いている方は無排卵の状態を回復し、一定の期間での月経にこぎつけてはいます。

無理にホルモン剤を利用しなくても漢方の力で十分卵胞の成長や排卵、黄体期の維持の後に月経を迎える事は可能です。

 

およそ月経周期・リズムでお悩みの方で、ホルモン剤治療に体がついていかない時には、一度漢方による月経リズムの回復を考慮頂きたいと切に望みます。