山崎薬局が考える理想的な基礎体温は
低温期は36.2°~36.5°、高温期は36.7°~36.9°。
各周期はフラットな体温推移。
LHサージの前に数日間卵白状の帯下。
体温の上昇期間は2~3日。
生理は合計5日間~7日間。
初日~2日目・3日目にかけて量が多い。
生理痛は軽い違和感程度。
という感じです。
基礎体温にも個人差があり“絶対にこうである”というものはありません。
しかし生理に関連してトラブルが続く時や、周期の同じ時期に体調不良が起きていると感じる時は基礎体温を記録してみて下さい。
基礎体温は体調や生活習慣で細かく変動します。
基礎体温の計測を続けるとその変化を見て体調の管理や体質改善を効率よく続ける事も出来ます。
例えば子宮内膜症や腺筋症などがあると生理が来てもすぐに基礎体温は高温期から下がらず、生理が終わる頃になってやっと下がります。
また多嚢胞性卵巣などの排卵障害がある方は40~50日程度の周期で出血はあっても基礎体温をつけると二相性はなかったりします。
疲れていたり風邪など体調を崩しかけていてもそういった変化が現れますし、卵巣の状態も基礎体温には反映されてきます。
店頭でよく見るトラブルを以下に分類しました。
基礎体温を見る参考にして頂ければと思います。
!!注意!!
基礎体温表を正確に計測するために
○毎日6時間以上の睡眠時間を維持している。
○基礎体温を測る時間は毎日ほぼ同じである。
○夜間の気温変化に対応して就寝できている。
上記を前提としてご覧下さい。
卵胞期が20日以上続き、生理周期全体として35日あるいはそれ以上の日数がかかる生理周期を繰り返します。
卵胞期から高温期への変化(LHサージ)はスムーズで、黄体期は14日間維持できる事が多いです。
この状態が起きる原因は「卵胞期におけるE2の分泌が低下しているため卵子の発育がゆっくりになっている事」が考えられます。
卵子発育のためのE2分泌が低下する要因は
○ 多嚢胞性卵巣などの卵子の発育不全を起こす疾患
○ 年齢や排卵誘発剤の乱用による卵巣機能の低下
○ 睡眠不足・過労・栄養の偏りによる卵巣の疲労
等が考えられます。
生活環境や食事習慣の見直し、体質や検査結果のトラブルの改善などを中心に不足している気血や子宮・卵巣の力を補いましょう。
黄体期の体温がギザギザするのはストレスの感受が強い方や普段から神経を使う方に多く見られます。
黄体期はホルモンの影響で体がむくみやすくなったり、気持ちに余裕がなくなったりする時期です。
そこにさらに心身に負荷が蓄積することで基礎体温にも大きな影響が出てしまうのでしょう。
気持ちを楽にリラックスするよう務めること。
自分のために好きな事をする時間を取り自分からストレスに近づかないように。
スッキリした気分で日々を送ることが出来ると基礎体温も安定してきます。
卵胞期の体温は36.2°〜36.4°程度が
黄体期の体温は36.7°~36.9°程度が理想的です。
基礎体温は高い方が良いというものではありません。
低温期も高温期も適温があります。
体温の高すぎ低過ぎは卵子の発育にも影響します。
自然に高い場合、原因は睡眠不足・過度の疲労などの生活習慣、香辛料過多の食習慣が関連します。 また排卵誘発剤の連用でも卵巣の力が衰え、体温が高くなる事があります。 体温を上げる要因となる生活習慣の改善、疲弊してしまった卵巣の力の回復で基礎体温の改善が見られます。 |
原因として考えられるのは、甲状腺の失調から生じる基礎代謝の不足。 瘀血(おけつ)や痰飲(たんいん)の存在。 瘀血や痰飲は生活や食事の習慣から生じます。 瘀血は刺すような痛みや黒いシミを伴い、痰飲は体の重怠さや眠気・頭重感などがあります。 心当たりがあれば生活や食事の習慣の改善が第一です。 甲状腺機能失調により体温が下がる場合も漢方薬による回復が可能な場合は多いです。 |
黄体機能不全や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のような卵胞の発育障害・排卵障害が疑われる基礎体温です。
卵胞あるいは卵子がまだ未熟なうちに排卵が起こっている可能性があります。
また卵胞・卵子は十分成長できていても卵胞の破裂が起きにくいために、あるいはLHの分泌量が少ないために黄体化に時間がかかる場合もあります。
LHサージ以降にいろいろ試すよりもまずは卵胞期を整え卵子を育てる事が重要です。
そして排卵期には子宮周辺環境を整えスッキリ排卵、卵胞の黄体化を促します。
なぜプロラクチン(PRL)値が高くなるのか西洋医学的に具体的な理由はわかっていません。
PRL値が高いお客様には傾向的に以下のような特徴があります。
○ 日々強いストレスや悩み・心配を感じている。
○ 環境に慣れられず長期間神経を消耗する状態。
病院では高PRL血症はお薬の対応です。
しかしPRLをただ下げても基礎体温や体調はあまり変わらないように見受けられます。
漢方ではPRLを下げると言われる炒麦芽を中心に、ストレスや疲労・消耗状態に応じ体調全般と基礎体温の安定化をはかります。
店頭で色々お話をお伺いしていたらPRL値が安定した事も多く、改善には気持ちの余裕が大事です。
無排卵の状態です。
無茶なスポーツによる体の酷使、ダイエットを行った後や多嚢胞性卵巣など一部の疾患で。
あるいは不妊治療・ホルモン剤の影響や更年期などの体の変化でFSHが異常高値になると、卵胞が発育しなくなり基礎体温が一定の状態で変化しない一層性になります。
この状態のままでは「卵胞の成長→排卵→一定期間後の月経」と言う周期がめぐりません。
その方の状態に即した適切な漢方薬で、まずは正常な月経周期を回復します。
当薬局でも最近このご相談が増えてきています。
山崎薬局でご相談頂いている方は上記のどれかのパターンになります。
いずれも排卵までのトラブル状態を改善し一定の期間で正常な月経に回復できています。
無理にホルモン剤を利用せず体質に合う適切な漢方で疾患の状態を改善し、卵胞の成長や排卵を促し痛みや塊のない月経を迎える事は可能です。
月経周期や帯下・生理でお悩みで病院での治療やホルモン剤に抵抗を感じるなら、漢方による生理周期の回復を考慮頂きたいと切に望みます。
営業時間:月~金曜日 09:00 ~ 20:00
土曜日 09:00 ~ 18:30
土曜日はスタッフの研修など、事情によりお休み・営業時間変更となる事があります。
日曜・祝日は原則お休みです。
漢方相談は原則ご予約の方優先とさせて頂いております。
漢方相談ご希望の際は予め予約サイトより空いている時間を確認の上ご来局頂けるとスムーズです。
お電話 04-7167-2222・メール・Line@にて漢方相談のご予約・確認ができます。
直接ご来局の際でも予約が空いていれば即対応いたします。
気になる方はお気軽にご連絡下さい。