橋本病・バセドウ病(甲状腺の失調)

甲状腺は喉仏のあたりにある蝶が羽を広げたような形をした器官です。

 

脳からの甲状腺ホルモン分泌刺激ホルモン(TSH)の刺激を受けて体の代謝をコントロールするホルモン(FT3とFT4)の分泌・調整を行っています。

 

甲状腺のトラブルには機能亢進タイプ(新陳代謝が常に高い状態)のバセドウ病機能低下タイプ(新陳代謝が常に悪い状態)の橋本病、二種類があります。

 

機能低下タイプの方はやけに疲れやすい、あるいはしっかり寝ているのに疲労感が回復しないなど。

逆にちょっとした動作で大量に汗をかく、動悸がして中々治まらない。

前者は甲状腺機能が低下した時に起きる症状。

後者は甲状腺機能が亢進している時に起きてくる症状です。

 

どちらもちょっとした変化、普段の体調の延長線に感じるかもしれません。

が、あまり長期間気になるときには甲状腺の機能失調が関連しているかもしれません。

 

甲状腺の失調に関する病院の治療

そうと疑って病院にかかって頂ければ、甲状腺に関連するホルモン値の検査を行います。

しかし普段会社で行っている健康診断などでは甲状腺の検査はオプション扱いになっており、こちらから積極的にその旨申し出ないとホルモン値の検査は行ってくれません。

あれ?と感じたら一応調べてみる事をおすすめします。

 

もし甲状腺にトラブルが有る際には、個人差はありますが喉の甲状腺周辺が大きくなります。

手で触った際にも喉仏ではないでっぱりを感じます。

場合によっては喉のつまり感として自覚症状となる事もありますし、健康診断の最後にDr.に喉の辺りを触診されるのは前述した甲状腺の状態を確認しています。

大体の場合は極端な疲労や冷え、むくみ、あるいは火照り、動悸、汗などの自覚症状と、この触診でわかります。

 

しかし無症候性の甲状腺失調もあり、見た目や触診上は何もない=絶対甲状腺が原因のトラブルではない、とも言い切れません。

 

甲状腺にトラブルが有る場合、橋本病(甲状腺機能低下症)とバセドウ氏病(甲状腺機能亢進症)で治療法は変わります。

内服の薬剤治療からアイソトープ、外科的治療まで様々ありますが、専門病院のホームページにも詳しく記述があります。

ここでは割愛させて頂きます。

甲状腺の失調と不妊

甲状腺が失調した時に不妊に大きく影響するのは、体全体の冷えや局所にこもる熱など体温の乱れです。

基礎体温を測っても全体的に異常に低い、排卵まで長くかかる、黄体期が長く維持できない。

逆に高い体温と低い体温で毎日ギザギザになる、高温期の体の熱さが尋常ではない、周期全体が短い、など。

 

どちらも不妊の専門病院にかかっただけでは原因不明といわれることが多い状態です。

生理に関連するFSHやLH、E2などは適正数値で出てくる事も多く、甲状腺がおかしいという事に気付くのに時間がかかることも多いようです。

失調が進むと排卵までがとても長くなることもありますし、漢方のサポート無しでチラージンなどの甲状腺をコントロールする薬を飲むと機能低下症が逆に亢進性になったり、検査数値には問題ないのに症状は改善できていなかったりと不安定な状態になる事もあるようです。

 

基礎体温が異常に低い際には新陳代謝が低下し、卵巣や子宮の機能も働きにくくなります。

体温も低いわけですから卵巣や子宮の血流も悪くなり、子宮内膜が薄くなったり、卵子の発育が悪くなります。

 

基礎体温が大きくギザギザしている際には周期が短くなったり、基礎体温が2層線にはなっているものの排卵までに成熟卵子まで発育しておらず中々受精卵になりにくいなどのトラブルが出ているようです。

 

機能低下症、亢進症のいずれにせよ不妊に絡むトラブルが出やすくなる事は確実です。

 

おかしいと感じる際にはまず病院の検査を受けること。

内服などの治療を受けて不安定感をまだ感じるようなら漢方のサポートは非常に効果的です。

特に妊娠を希望されているのであればチラージンだけでなく、体調を適切に保つための漢方の服用は必須だと考えます。

甲状腺トラブルのまとめ

甲状腺トラブルは以下の2つに分類できます。

 

◎ 基礎代謝が異常亢進し、動悸や多汗、生理周期短縮や基礎体温のギザギザを起こす機能亢進症

◎ 基礎代謝が低下し、むくみや冷え、異常な疲労感、基礎体温の異常な低下を起こす機能低下症

 

TSHを始めとする甲状腺に絡むホルモンを検査してくれるクリニックにかかれば最初から適応あるいは除外の判断ができますが、最初の検査から行ってくれる施設はまだ多くありません。

最初の診察の時点で怪しいと感じていればDr.に検査希望の旨、申し出ておくことが大事です。

 

もし異常がわかった際に、病院でもちゃんと治療はできます。

まずは内服のお薬を利用しましょう

その結果基礎体温や生理周期が正常な状態に回復するのであればそれで問題ありません。

 

内服薬を利用しても基礎体温のギザギザや、異常な低体温が改善しない。

生理周期の改善が見られない場合。

その時は漢方のサポートが必要です。

 

甲状腺の機能が回復すれば、それは全身、あらゆる臓器の機能回復につながります。

卵巣や子宮ももちろん含まれます。

山崎薬局でご相談頂いているお客様の10人に4人は、甲状腺のトラブルを抱えながら病院では原因不明と言われ状態の回復ができずにいた方です。

甲状腺のトラブルで原因不明の不妊になっている方は多いものと推測しています。

 

きちんと対応すれば回復できるものですし、然るべき検査をすればあるかないかもすぐ判明するものです。

 

病院の治療を受けても自覚症状が改善しない。

体質的にも心配なので甲状腺の機能回復も試みつつ漢方で不妊治療も行いたい。

そんな方はぜひ当薬局で中医学漢方をお試しになってみて下さい。