”痛み”があるのは異常のサイン。生理痛は改善できる症状です
店頭まで生理痛でご相談に来られる方というのは実はあまり多くはありません。
生理が始まる最初の数日、あるいは終わりの数日だけの症状ですから「鎮痛剤」でとりあえず痛みを和らげてやり過ごす。
そういった方が多いのだと思います。
私はこの方法には疑問を感じています。
中学校や高校の保健室では”とりあえず”この方法で通ったのかもしれません。
でもなぜその時に「それではだめだよ」という教育をしなかったのか。
”痛い”という症状は異常があるから痛いんです。
生理は痛いのが当たり前?
いえいえ、生理だって痛くないのが普通です。
子宮の収縮による多少ぐ~っという圧迫感をお腹に受けるかもしれませんがそれくらいです。
中学、高校と痛み止めでごまかしているから、生理痛の対応はそれで良いのだと思ってしまう方が大半です。
そのため大学生か就職後鎮痛剤も効かなくなってくる方が出てきます。
生活や食事が不規則になってきたり
ストレスがすごいことになってきたり
環境がものすごく冷える環境だったり
そういった、その人の健康を維持できない要素が増えた時に、くすぶってたトラブルが大きくなります。
病院で検査を受けて、子宮内膜症やチョコレート嚢腫などが見つかればまだ治療を受けられます。
外科的な治療を受ければしばらくはトラブルに悩まされなずに済むかもしれません。
問題は検査上異常がないと言われてしまった方です。
検査で異常がありませんので治療の仕様がありません。
結果、今までと同じように、より強い鎮痛剤を使って痛みをごまかすことになります。
痛み止めが聞かないくらいトラブルが進行すると、しょうがないので今度は生理を止めに走ります。
これも根本的には何の解決にもなりません。
むしろ生理を再開させる時にリズムが崩れてしまったり、無排卵になってしまったり、早期更年期トラブルにつながってしまったり。
万人に良い方法ではないのです。
では病院の検査では異常が出ない生理痛は改善できないのか?
そんな事はありません。
病院で異常がないのは、病気になっているわけではないから異常が見えないのです。
子宮や卵巣が冷えてしまっている場合、ズ〜ンと重い感じの痛みが出てきます。
冷えから血流が悪くなっているとギュ~っと握られるような痛みを強く感じます。
ストレスを普段から感受しやすい環境ではパンパンにお腹が張るような痛みを感じます。
普段から血液や体を温める力が弱い方は生理後半にシクシクとうっとおしい痛みを感じます。
冷えも血行不良もストレスも疲れや消耗も、病院の検査では数値には出てきません。
これは炎症や傷、病気ではありません。
痛み止めや抗生剤を使っても治らない痛みです。
実は、普段の生活習慣や食事がこういった体質の元になっています。
漢方薬をつかえば体質的な部分も含めて改善していくことは可能ですが、治ったからと言って今までと同じ生活を続ければまたすぐに元の状態に戻ります。
お腹を温め、毎日湯船につかり、冷やさないようにする習慣。
冷飲、冷食は避ける習慣。
生魚はできれば食べない方が好ましいです。
規則正しい生活をして、三食を食べ、夜は決まった時間に休む習慣を作りましょう。
嫌なことがあったら自分の時間もしっかり作り、好きなことをして過ごしましょう。
痛い、という体のサインは放置しておくのはいけないサインです。
軽いうちに、どうしようもならないうちにきちんと改善しておくのが良いサインです。
そのためにも学校での鎮痛剤での軽い対応を早期に止めてお腹を冷やさないためにはどうすればよいのか。
子供を作る教育の前に女性の健康な体作りのためには何が大切なのか。
見直してほしいと思います。
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